水土の技術研究会

水土浄化システムとは?
水土浄化システムとは?

水土浄化システムの優位性について

水土浄化システムの優位性について

土壌の濾過、吸着、生物分解(微生物の働き)を利用した「水土浄化システム」は、独自の技術により、約1日で大量の汚水を綺麗な水へ再生することが可能な処理装置です。

  • 1

    小型から大容量装置にも対応

    20フィートのコンテナの大きさで、日12tの処理が可能。 コンパクトな装置で高い処理能力を有します。

  • 2

    定期メンテナンスによる維持管理の仕組化

    年4回の保守点検、年1回の活性炭交換と原水槽の汚泥汲み取りを行います。

  • 3

    循環再利用により上水を削減

    トイレ汚水を再利用するため、給水の必要はありません。
    また、水道設備がない窮地での利用が可能です。

  • 4

    設置工事もスピーディー

    車両で運搬できるコンテナ設計なので、災害時には車載でも使用でき、現地での設置工事が簡単です。

  • 5

    河川に放流できる修景用水基準まで浄化

    再生された高度処理水は、修景用水基準をクリアしており、そのまま河川への放流が可能です。

圏別微生物生息数

下水処理場や浄化槽、また水土浄化装置に流れ込む有機物の分解処理は、ほとんどが酸素と微生物の働きによるもので、こうした微生物が最も多く棲息しているのが「土壌圏」です。土壌圏に棲息する微生物は、適当な条件(養分・棲みか・空気等)を与えると爆発的に増殖します。

  • 水を浄化する微生物の働き 水を浄化する微生物の働き

    汚水が浄化されるのは、汚水が土壌の間隙を流下する際に、濾過・吸着・凝結といった作用によって、土壌内に保持された有機物を微生物がエサとして取り込み、水や炭酸ガスなどの無機物に変化するからです。
    土壌による汚水処理法が他の処理法に比べて処理水質が優れ、汚泥の発生量が少ないのは、圧倒的数の土壌微生物が活発に活動することで、浄化の主役を担っているからです。

  • 日量 1t 処理の場合の必要面積

    土壌による浄化には様々な方式がありますが、処理量や設置面積には大きな違いがあります。日1t処理あたりの設置面積は、毛管浸潤トレンチ法では20m²、従来のエコトイレでは10m²、水土浄化システムでは0.33m²で、水土浄化装置は非常にコンパクトであることが分かります。

多彩な導入メリットだけでなく高い社会性も発揮します

循環の仕組み(処理フロー)

排水元から原水槽⇒水土浄化装置を経て、修景用水基準まで高度処理された水は、トイレ洗浄水はもちろん、草木への散水などに利用でき、理想的な水の循環システムを実現しています。

循環の仕組み(処理フロー)

土壌ブロックの働き

圏別微生物生息数

土壌ブロックの働き

水土浄化装置の心臓部である土壌処理槽は、通水層、土壌ブロック層、散水管、散水層、散気管から構成されます。この土壌ブロック層は、多様な性質を持つ素材を混合して充填した土壌ブロックをレンガ状に積層したものです。 土壌処理槽の中に散気管を設置し、土壌処理槽内への送気を行うことで、好気性微生物が活発に活動できる環境をつくっています。
土壌処理槽の処理能力は高いので、設置面積が小さくなります。

土壌処理槽 断面図 B

土壌処理槽は、原則3系列以上の構成になっており、交互に運転されます。流入量の多いときは、全系列を運転することも可能です。

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土壌ブロックとは?

土壌ブロックとは?

水土浄化システムでは浄化能力に優れた土壌素材を混合して土壌ブロックを形成し、これをレンガ状に積層します。
土壌ブロックは、マサ土・腐植土・粒状炭・軽石を混合し網状の容器に充填したものです。水鵜が通りやすい通水層と土壌ブロックを交互に積み重ね、重力で汚水を浸透させ浄化します。

草木に散布できる修景用水基準まで浄化

草木に散布できる修景用水基準まで浄化

水土浄化システムの処理水質は修景用水基準をクリアしており、無色無臭のきれいな水になります。トイレの洗浄水として問題なく再利用できる水質まで浄化されます。 実際の環境では、BOD260ppmのトイレ汚水が前処理槽で20~40ppmになり、さらに土壌処理槽で3~5ppm以下になります。

集水槽の働き

水土浄化システムで生成されたきれいな処理水は、そのまま河川に放流することができます。